2020年12月5日土曜日

運輸部門を棚上げにした政府の「脱ガソリン車」宣言

 2030年代に「脱ガソリン車」
12月03日 08時23分
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20201203/1000057011.html
経済産業省が2030年代半ばに国内の新車からガソリン車をなくし、すべてをハイブリッド車や電気自動車などにする目標を設ける方向で調整していることがわかりました。
日本として明確な目標を掲げることで、世界で進む脱ガソリンの動きをリードしたい考えです

 菅総理大臣が2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする考えを示したことを受けて、経済産業省は新車販売における「脱ガソリン」の目標を検討しています。
関係者によりますと、この目標について経済産業省は「2030年代半ばに、電動化を100%にする」とする方向で調整していることがわかりました。
これは、およそ15年後には新車の販売ではガソリンエンジンだけの車をゼロにし、すべてをいわゆる「電動車」にすることを目指すものです。
電動車には、エンジンとモーターの両方を使うハイブリッド車、充電もできるプラグインハイブリッド車、電気自動車、それに水素で発電しながら走行する燃料電池車が含まれます。
日本としては国内メーカーが得意とするハイブリッド車も含めて脱ガソリンを目指す方針で、明確な目標を掲げることで世界で進む脱ガソリンの動きをリードしたい考えです。
経済産業省は今後、有識者でつくる検討会での議論を踏まえて、年内にも正式に目標をまとめる方針です。
脱ガソリン・電動化の目標をめぐっては、イギリスが2030年までにガソリン車やディーゼル車の新車販売を、2035年にはハイブリッド車も禁止するとしているほか、アメリカのカリフォルニア州が2035年までに、フランスは2040年までにガソリン車などの新車販売を禁止するとしています。


 菅総理大臣が2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする考えを示したことを受けて、経済産業省の役人が出した施策がこれですか。

 今更こんなことをさも仕事をしているように、マスコミで発表していますが、今年の4月1日、2030年にWLTCモードのCAFE(企業平均燃費)で25,4km/Lにする法規が成立しています。

 2020年CAFEの場合、JC08で20,3km/Lにしないといけません。

 2030年のCAFE(企業平均燃費)で決められている25,4km/Lをクリアしようとしたら、普通のガソリンエンジンではクリアできません。

 まあ、CAFE(企業平均燃費)で平準化するか罰金払えばガソリンエンジン単体の車も作れるので、「脱ガソリン車」HV・PHV・FCV・BEVだけ販売させると言うのは良いでしょう。

 ただ欧州のでかくて重い車なんて、電動化してもWLTCで10Km/Lしか走らなかったりするので単純に「脱ガソリン車」と言っても色々です。

 日本車ではトヨタのヤリスハイブリッドが(WLTC市街地モード)が36.9km/Lですので、こんな車ばかりになれば少しはCO2減らせそうです。

 しかし、経済産業省の「脱ガソリン車」と言うのはなぜですかね、カーボンフリーを目指すなら「脱化石燃料車」ではいけませんか?

 マスコミ請けするので「脱ガソリン車」って言い方、電気自動車やFCVしかダメのように聞こえる、詳しくない人たちが聞いたら勘違いするように仕向けている発表の仕方です。

 なんとなくお役人は「日本は凄いぞ」って言いたい?

 カーボンフリーに向かって「脱ガソリン車」は判るのですけど、実際にCO2を多く出しているのは運輸における大型ディーゼル車です。


国土交通省

運輸部門における二酸化炭素排出量

https://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/environment/sosei_environment_tk_000007.html

 2018年度における日本の二酸化炭素排出量(11億3,800万トン)のうち、運輸部門からの排出量(2億1,000万トン)は18.5%を占めています。自動車全体では運輸部門の86.2%(日本全体の15.9%)、うち、旅客自動車が運輸部門の49.6%(日本全体の9.2%)、貨物自動車が運輸部門の36.6%(日本全体の6.8%)を排出しています。

 日本の二酸化炭素排出量、自動車全体では運輸部門の86.2%(日本全体の15.9%)が占めるのですが、こっちの話をしないと「温室効果ガスの排出を全体としてゼロ」は絵に描いた餅です。

 これを見れば、運輸部門のトラックをFCV化させるのが先です。

 大型トラックでBEVは充電時間や航続距離問題があるので、拠点に水素ステーションを置けるFCV化が最適になります。

 現在軽油はガソリンに比べ税金も安く、今回もこれ業界に配慮しすぎだろと思うのですが、本気でカーボンフリーを目指すなら有識者の方々から運輸部門のトラックをFCV化を2030年(トラックは20年位稼働する)にするように、ぶち上げて欲しいものです。


MMC太陽熱温水器

http://item.rakuten.co.jp/mmcsolar/c/0000000110/ 


 入水温度    15℃

 温水器      43℃ 温度差28℃


 太陽光発電

 発電量14.8KW ピーク2.95KW


12月4日(金)

晴時々曇晴時々曇

最高気温(℃)[前日差] 15℃[-1]最低気温(℃)[前日差] 6℃[-2]

時間 0-6 6-12 12-18 18-24

降水 0% 0% 0% 0%

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