2010年9月7日火曜日

判っていないのはおやじ連中

DIAMOND onlineの記事
なぜ職場で人が育たないのかから一部引用
企業と学生の相互発見を阻む
大学と企業の間にある見えない断絶
 これは昨年度、ある就職情報会社が発表した就職人気企業ランキング。つまり大学生が選んだ人気企業のベスト20です。
 一見して、その傾向がわかりますね。このランキング、言い換えると「産業・企業のことを良く知らない者が選んだ人気企業」ということになります

 もうひとつ、別のランキングを見ていただきます。

 最初のランキングとは、顔ぶれがかなり違います。
 これは、かつて週刊ダイヤモンドが毎年まとめて特集化していた「企業イメージランキング」の、ある年の結果です。
 選んだのは、週刊ダイヤモンドの読者層。つまり、企業で一定期間働いた実績のある中堅ビジネスマンに投票してもらった結果です。
 このランキングからは、企業で働くオトナが評価する企業は圧倒的に製造業が多いことがよくわかります。一方、就職人気企業ランキングをみると、学生には製造業がほとんど人気がなく金融、広告、商社、シンクタンクに人気が集中しています。
 就職活動が進むにつれて、学生たちの視野は広がり、あるいは自分の限界を知り、選択肢は広がって行きます。が、スタート時点での認識は、このようなものです。
 大学生の人気がサービス業に偏っている。少し言葉を補うと「大学生が、そこで働きたいと思う企業はサービス業に偏っている」。これが企業選択におけるミスマッチの淵源なのかもしれません。
 スマートなイメージを持つ業種であっても、仕事そのものには試練もあり、高い職務能力を求められる。そのような実像を、だれがどのように伝えるべきでしょうか。

 この記事を読んでいて、「わかってないのはあんただよ!」ってつぶやいてしまった。
 後の表に出てきた、”中堅ビジネスマン”ってなんか胡散臭くありません?
 書き方からすると学生の選んだ「就職人気企業ランキング」を「わかっていない学生の選択」、読者が選んだ「企業イメージランキング」を「わかっているビジネスマンの選択」って言いたいのかな。
  引用元記事では「企業イメージランキング」は製造業に、「就職人気企業ランキング」はサービス業に偏っていると指摘されています。
 その指摘は間違ってはいないのでしょうが、もうちょっと別の見方はできないものでしょうか?
 たとえば「国内需要の活発にする産業」と「国外に市場を求めざるを得ない産業」と言う見方、あるいは「高付加価値産業」と「新興国との低価格競争を続けざるを得ない産業」と言う見方。
 こうした視点で見てみると、むしろ学生の方が未来志向の選択をしていることがわかります。高付加価値産業や新規内需を掘り起こせそうな企業が含まれているのは、「企業イメージランキング」ではなく「就職人気企業ランキング」の方が多いです。
 つい最近まで、いや今でも日本は製造業だって思っている人ばかりではないか、本当に製造業って日本国内に残せるのか?アメリカなんかは製造業を日本に取られてしまったので、基本研究の特許や、マイクロソフト、Google、と言った企業への転換、最近ちょっとしくりましたが、金融工学の金融業(だいぶ復活している)をメインとしてきたのではないか。
 車だって、液晶テレビだって、中国の田舎やインドでも作れる時代、まして、設計センターを製造する国に置く時代です。
 これから就職しようとする学生は、明示的にではあれ漠然とではあれ、少なくともランキングを見る限りでは「わかっている」ようです。
 一方でダイヤモンドのような経済誌とその読者層は今なお製造業原理主義にとらわれていることが、やはりランキングから推定されます。
 学生の選択には希望がうかがえるのに、より上の立場にいる人はまるっきり「わかっていない」、日本が落ちぶれていく原因の一つだと思います。
 製造業偏重を止めてサービス業や高付加価値産業にたいして、政府筋や財界筋が改革すべき時なのですが、今の中年上司や経営者は経済合理性に沿った判断を出来るタイプではないのが、絶望的です。
 本当に判っていないのは、「あんたらおやじだ!」って私が言っても、説得力がないか(笑)。
9月7日

00:00 2010-9-7 日本 日銀政策金利時刻未定
13:30 2010-9-7 オーストラリア 豪中銀政策金利
14:00 7月 日本 景気一致指数(CI)
14:00 7月 日本 景気先行指数(CI)
14:45 8月 スイス 失業率(季調済)
14:45 8月 スイス 失業率(季調前)
19:00 7月 ドイツ 製造業受注(前月比)
19:00 7月 ドイツ 製造業受注(前年比)
FX投資
AUD/JPY買い 77.199売り77.271

4 件のコメント:

  1. 分かってる、分かってないは別にして。。。
    僕が仮に若返って就職するとしたら、
    「今の会社には絶対申し込みません!」
    なんて考えてると会社が知ったら。。。
    「どうぞどうぞ今からでも」と言う事になるんでしょうね(笑)
    もう一寸辛抱かな。。。
    世の中の仕組みが変わっている時なので、
    先が見えないのはしょうがない事なのかも。。。

    返信削除
  2. H.Iwata さん、コメントありがとうございます。
    製造業は日本の花形でしたが、今は円高だけでなく、世界のどこでも作れる技術が簡単に流出しますので、日本では製造業成りたたなくなっています。
    これからは、商社とか金融で、日本国外で仕事する分野でしか、給料高くならないでしょうね。
    これからの日本は低賃金で生活水準を下げて暮らすことと、私たちがもらう時期の年金生活は無理だと思って計画をたてておかないとだめな時代でしょうね。

    返信削除
  3. アンケート解釈は面白いですね。

    私が若返って就職するとしたら、今の会社の今の部署を希望します。昔の部署からすると残業が少ない分だけ給料が少ないですが、サービス残業もなければ、休暇も十分取れます。ただし、こんな楽な部署に長くいたら将来が不安になりますが・・・

    返信削除
  4. TXIさん、こんにちは
    ダイヤモンドオンラインの記事を読んでいて、本当にそうなのか?と疑問で書きました。
    まあ、正社員で給料がよく、仕事が楽ってなると、条件的には地方の上級公務員ぐらいでしょうか。
    しかし、満足な職場はうらやましいです・・・リタイヤ人間が言ってもいけないか(笑)。
    私の元の職場は、働きすぎ?で、職場の同僚は2名死亡(2人とも心筋梗塞)、3人病院に入院でうち1人は、職場に戻ってこなかったので、今を満足していないと罰が当たるかもしれません。

    返信削除