“モラトリアム法” 来年3月末終了で45兆円「時限爆弾」炸裂
NEWS ポストセブン 10月17日(月)16時5分配信
野田佳彦政権が誕生した直後から、銀行が不良債権処理を急いでいる。いま何が起きているのか? 大前研一氏は、中小企業の事業主や住宅ローンの借り手を支援する目的で2009年12月に施行された「モラトリアム法(中小企業金融円滑化法)」の期限切れが、来年3月末に迫っていることと密接に関係があると解説する。
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モラトリアム法は中小企業などに対する貸し渋り・貸し剥がし対策として当時、金融担当相だった亀井静香・国民新党代表のごり押しによって成立した法律で、中小企業の経営者や住宅ローンの借り手から返済の一時猶予や金利引き下げなどの相談があった場合、それに応じる努力義務を金融機関に課すとともに、借り手が破綻した場合は貸し倒れの40%を公的に保証する、という内容だ。
当初、2011年3月末までの時限立法だった同法は、1年間延長されて現在に至っている。
では、モラトリアム法が再延長されないで、来年3月末に終了したら何が起きるのか? 中小企業向けに実施されている45兆円の中には資金回収が困難な不良債権(モラトリアム法施行の前までは要管理先や破綻懸念先に分類されていたものを含む)が、相当あると思われる。
モラトリアム法という“生命維持装置”を利用することで延命されてきた中小企業は、借りていた金額の元本と金利の返済を再び求められれば、即刻ご臨終(倒産)となるだろう。
なんとか生き延びたとしても、モラトリアム法が施行されて以降、日本の景気が良くなったり、需要が上向いたりしているわけではなく、逆に円高や東日本大震災で業績が悪化している中小企業が増えているので、相当数の会社が正常先から要管理先や破綻懸念先に変わる(戻る)と考えられる。
そうなれば、銀行は巨額の貸倒引当金を積み増さねばならなくなる。これは、せっかく経営が改善したかのように装った銀行にとっては避けたい事態だ。資本が脆弱な地方銀行の中には、貸倒引当金の重さに耐え切れず、破綻の危機に追い込まれるところが出てくるだろう。
だから銀行は、要管理先や破綻懸念先に分類されて貸倒引当金の積み増しが必要となる中小企業については、できるだけ来年3月末までに破綻処理をしてしまおうと躍起になり、担保の不動産を投げ売りしているのだ。来年4月以降に貸し倒れになれば100%銀行の負担になりかねないが、モラトリアム法の期限内であれば貸し倒れになっても40%は国が負担してくれるからである。
ということは、これから半年間、銀行の貸し渋り・貸し剥がしが復活し、中小企業の倒産が激増することが予想される。そして国が負担する40%のツケは当然、国民に回ってくる。言い換えれば、いま銀行は国民にツケを回そうとしているわけだ。
要するにモラトリアム法は、本来なら潰れていたはずの中小企業にひと時の夢を見させたにすぎず、夢から醒めた時には45兆円分の“時限爆弾”が炸裂するのである。しかも、それを避ける方法はない。
資本主義社会は「潰れるものは潰す」というのが基本ルールなのに、それを逸脱し、社会主義的な法律を作って問題を先送りにした以上、どこかでシワ寄せが来るのは当たり前なのである。
※週刊ポスト2011年10月28日号
今年の3月で期限が切れるはずだった、モラトリアム法は1年延ばされて、来年の3月までになっています。
経営破たんした中小企業を延命させ、失業率を上げないようにしてきましたが、これ以外にも中小企業緊急雇用安定助成金制度も終わるので、この金融危機を止める方法は無いでしょう。
また、税金で延長するなら別ですが、銀行などは嫌がるでしょう。
もともとモラトリアム期間中に政府の景気刺激策で景気良くなってるはずと言うのが前提でした。
そしたら中小企業の仕事も増えて猶予期間中の利子も含めて余裕で返済できるはずと言う、相当甘い見通しで始めた制度。
景気対策もせず、震災、原発事故とさらに経済悪化を放置し、ここへ来て増税なので、中小企業の業績が来年3月までに持ち直すのは不可能です。
もう爆弾は早めに爆発させたほうが延長すればするほど破壊力が増すだけでどうしようもなくなる状態です。
さて、来年3月以降はどうするつもりか、見ものです。
これが爆発すると、雇用統計はアメリカ並みか、それよりひどいことになりそうです。
太陽光発電
発電量8.0KW ピーク1.90KW
10月21日(金)
晴後雨
最高気温(℃)[前日差]25 [ +1 ] 最低気温(℃)[前日差]16 [ +1 ]
降水確率(%)10 10 30 50
時間帯(時) 0-6 6-12 12-18 18-24
FX投資
AUD/JPY買い78.386売り78.500
AUD/JPY買い78.430売り78.562
ブログの内容と関係ありませんが
返信削除ハワイから帰ってきました。
工具類は、予定の半分ぐらいしか買えませんでした。
旅行カバンは、郵パックで配送ですが、工具の1部はダンボール箱で、ヤマトにしました。
同時に受付をしても、郵パックは、集荷時間を過ぎているので、配送は月曜日になりますが、ヤマトは明日配送してくれます。
お土産は、土曜日に渡せますが、期待しないでください。
TXIさん、こんにちは
返信削除ご旅行、どうでしたか?
また、お暇なときに出かけます。
工具は半分でしたか、またの機会ですね。