2010年10月29日金曜日

崩壊の危機にある健康保険制度

新医療制度は“サラリーマンいじめ”
15年後は9万4000円増★現役世代の負担激増!高齢者の保険料肩代わり
 厚生労働省は25日、後期高齢者医療制度に代わる新医療制度について、加入者1人あたりの保険料の将来試算を公表した。それによると高齢者の保険料負担を抑えるために現役世代の負担が激増。サラリーマンらが加入する健康保険組合は、2025年度には今年度に比べ9万4000円増の年28万9000円になる“サラリーマンいじめ”ともいえる内容だ。
 「あまりにも負担が重い」
 25日に開かれた厚労省の高齢者医療制度改革会議で、大企業のサラリーマンが加入する健保組合を代表する白川修二・健康保険組合連合専務理事は声を荒らげた。
 新制度は、給与水準に応じて負担が決まる「総報酬割」になるのが柱だが、試算によれば25年には次のような額になる。
 無職者や自営業者などが加入する国民健康保険が75歳以上で今年度6万3000円から9万5000円、74歳以下が9万円から12万9000円。
 平均年収385万円の主に中小企業のサラリーマンが加入する協会けんぽが17万1000円から24万3000円に、平均年収554万円の大企業サラリーマンが加入する健保組合が19万5000円から28万9000円、公務員などの共済組合が21万7000円から33万円となる。
 これを見て分かるとおり、負担額の伸び率は、圧倒的に現役世代で高いのだ。そのため、25日の会議でも「現役世代の保険料収入に過度に依存すると働く意欲に影響する」との懸念が出た。
 一方、高齢者も、70-74歳の窓口負担が現行の1割から2割に引き上げられる。ただ、13年度時点で71歳の人はそれ以降も1割負担となるため、不公平感が出る。
 実は、これらの内容は、自公政権最後の厚労相だった舛添要一参院議員が08年9月に公表した「見直し私案」のコピーに近い。
 民主党は後期高齢者医療制度廃止を主張してきたが、「廃止後の詰めた議論はしていなかった」(藤村修厚労副大臣)といい、なにも代替案を持たずに当時の政権与党に対する攻撃材料にしていたことが明らかになった形だ。
 政府は13年度から新制度を導入したい考えだが、あのときの民主党の反対運動はなんだったのか

 民主党がやりたかったのは自民党時代に、負担を若者だけでなく高齢者にも負担してもらおうとした後期高齢者医療制度の廃止だけのようです。
 まあ、後期高齢者医療制度も、高齢者の世論に負けて、骨抜き制度になっていますので継続する意味は無いのですけど。
 今回は、廃止して国民健康保険に統合するのは良いのですが、高齢者の負担はほとんど増やさないで、現役世代への負担は大幅に増やす、世代間格差の拡大を招く新医療制度になってしまっている、日本は再配分すると、貧乏な若者から金持ちの老人に配分され、格差が開く変な国で、またまたその格差を広げる制度にするようですね。
 今の高齢者が現役時代に高い保険料を払ってきたわけではないのに、高齢者が少なかった時代の現役世代、つまり今の高齢者は保険料を納めずに優遇された医療負担で済んでいる。
 そういう意味では世代間格差の広がりは未だに続いています。
 日本の保険制度を守るには、保険料に頼らずに消費税増税と高齢者の医療費負担割合を3割以上にするなどの抜本的な改革をしないといけません。
 民主党は選挙に勝つために老人優遇の施策しか出来ないようで、人口比率の大きい高齢者に媚びた政策で世代間格差をますます広げる政策になってしまうようです。
 70~74歳の窓口医療費2割負担はまだ現実的でよい政策であるが、この政策だとたった1700億円しか医療費削減にならず、やらないよりはやった方がいいという状態。
 どうせやるなら、一ヵ月のうちの最初の診療だけは2割負担で、病院にかかるほどの病気でなかった場合は次から全額負担にするなど、抜本的な大改革をする必要がある。現在はたった1割負担だから、これを早く是正することが世代間格差を縮めることになる。
 このまま放置すると、保険制度が崩壊するのが目に見えており、崩壊してから後悔しても後の祭りです。

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AUD/JPY買い79.435売り79.476
AUD/JPY買い79.439売り79.480
AUD/JPY買い79.447売り79.524
AUD/JPY買い79.200売り79.476
AUD/JPY買い79.481売り79.599
AUD/JPY買い79.529売り79.631
AUD/JPY買い79.250売り79.347
AUD/JPY買い79.280売り79.323
こまめに売り買いしました。

2 件のコメント:

  1. 1年くらい前に近くの眼科のある小さな病院に朝イチで行ったら待合室の99%が高齢者でした。
    医者不足の原因は、高齢者のせいではと思いたくなります。

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  2. TXIさん、こんにちは
    どこの総合病院でも、待合室は老人で溢れています。
    本当に必要なら、仕方が在りませんが、どうでもよいことで医者に通っている老人も居るでしょうね。
    家の親も毎週内科医へ出かけて、血圧の薬とビタミン剤もらいに行きますし、歯医者も毎週欠かさず行きます。
    歯医者はなんで何時までも行くのか聞きましたら、入れ歯に調整してもらっているそうなのですが、保険で作った入れ歯では、やれることは知れているのに・・・・
    インプラントにしたらと言ったら、高すぎるそうです。
    毎週500円で調整する方が無駄に思います、保険からは4,500円払われているはずですから。

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