2011年11月20日日曜日

今後も円高予想

ゼロ金利は当面維持、追加金融緩和見送り…日銀
 日本銀行は16日の金融政策決定会合で、当面の政策金利を「年0~0・1%程度」に据え置き、実質的なゼロ金利政策を維持することを全員一致で決めた。
 国債や社債などを買い入れる基金(55兆円)の増額を含めた追加金融緩和も見送った。
 会合後に発表した声明で、日銀は「持ち直しの動きが続いているものの、海外経済の減速の影響などから、そのペースは緩やかになっている」と景気判断を下方修正した。
 景気の先行きについても「当面、海外経済の減速や円高に加えて、タイの洪水の影響を受けるとみられる」との警戒感を示した。欧州の財政問題については「欧州経済のみならず国際金融資本市場への影響などを通じて、世界経済の下振れをもたらす可能性がある」との懸念を示した。
201111161323  読売新聞)

 土曜日の朝の水準は円高水準でした。
 USDは76.8円とじり高、AUDも76.9円と77円割れで終了。
 日本政府の、介入は「(投機筋への)断固たる措置」というマントラの頻度が減り、史上最大の介入作戦は飽くまで75円「防衛介入」であって昔からの「円高阻止」に過ぎず、「円高是正」期待は幻に終わったようです。
 円高が進み、輸出企業中心に業績悪化が嫌気される中、日銀は15-16日の金融政策決定会合で現状維持を決め、円高阻止の追加緩和を見送ったので、来週は円高水準のまま、じり高予測です。
 79円の「指値介入」で巨額資金を使い切り、しかも80円台乗せに強引に円を押し下げるには日銀の追加緩和など金融政策の併用が不可欠であり、介入だけの施策では水準是正は困難です。
 今回の日銀金融緩和見送りは、投機筋は円高へ動かしやすくなったと見ます。
 来週は24日に米国が感謝祭休場となります。
 そのまま連休入りとなる海外の市場関係者も多く、24日の前には投機ポジションの手仕舞いが各種通貨ペアで波乱があると言う予測ですので、来週も様子見が多くなりそうです。

太陽光発電
発電量0.2KW ピーク0.19KW
1119()
雨のち曇り 
最高気温(℃)[前日差]21 [ +4 ] 最低気温(℃)[前日差]13 [ -2 ]
降水確率(%)80   60   40     20
時間帯(時) 0-6 6-12 12-18 18-24

FXニュースから引用
来週の経済指標・イベントの解説
21日・月>
08:50 日10月貿易収支[通関統計]
(輸出は世界減速と円高で鈍化。輸入は火力電力の増強などで増加。ネットの赤字持続が需給面での円高を抑制)
21:45 シュタルクECB理事、講演[ダブリン]
ECBによる国債購入には反対の立場)
24:00 米10月中古住宅販売件数
(先行指数の販売成約指数は低下。ただし、最近の住宅指標は上振れが相次ぐ)
[東京証券取引所取引時間を一部延長]
現物株:午前終了時間11:00から11:30に変更[午後は変更なし]
22日・火>
11:00 NZ・10-12月期RBNZインフレ期待
(前週は生産者物価指数が想定ほどには低下せず、単発的なNZドル高を支援)
22:30 加9月小売売上高
9月のカナダ指標は総じて低調)
22:30 米7-9月期GDP[改訂値]
(在庫調整の進展などが下方修正の要因に。懸念された10-12月期は現段階で底堅い流れ)
25:00 バローゾ欧州委員会委員長、講演[ブリュッセル]
(欧州債務危機で新たな対応が示唆されるとユーロ高、失望ならユーロ安)
28:00 米連邦公開市場委員会[FOMC]議事録[1112日開催分]
(追加緩和の地ならしが見られるとドル安。ただし、米国株は支援することでクロス円主導の円安の余地も)
23日・水>
11:00 中国11月HSBC製造業PMI[速報]
(引き締め後退期待などで下げ止まると、リスク選好の欧州通貨高と資源国通貨高を支援)
17:30 独11月製造業PMI[暫定値]
(欧州債務金融危機で悪化は濃厚。ただし、一定の減速は織り込まれる)
18:30 英中銀、議事録公表[11月分]
(追加緩和支持票があればポンド安。追加緩和の協議が示唆されてもポンド戻り売り)
22:30 米10月耐久財受注
ISM製造業景況指数の新規受注は改善。欧州危機の影響が不透明)
22:30 米10月個人所得/個人支出
(同月の小売売上高は予想を上回る改善。携帯端末などの電機製品が好調)
23:55 米月ミシガン大学消費者信頼感指数[確報]
(速報は予想を上回る改善。反動的な減速修正に警戒感)
24日・木>
18:00 独11月Ifo景気動向指数
(欧州債務金融危機で悪化は濃厚。ただし、一定の減速は織り込まれる)
18:30 英7-9月期GDP[改定値]
20:00 英11月CBI企業動向調査
(欧州債務危機の影響や緊縮財政などにより、英国の指標は低調)
[]サンクスギビングデー[感謝祭]
24日の前には投機ポジションの手仕舞いが短期的な波乱要因に)
25日・金>
08:30 日10月全国消費者物価指数
(根強いデフレが示されると日銀に追加緩和の圧力。追加緩和期待が過度な円高を抑制)
16:45 仏11月消費者信頼感感指数
18:00 伊9月小売売上高
(欧州の経済指標は総じて低調。ただし、一定の悪化は織り込まれる)
18:00 バローゾ欧州委員会委員長、講演[ポルトガル]
(欧州債務危機で新たな対応が示唆されるとユーロ高、失望ならユーロ安)

FX投資
AUD/JPY買い76.898売り77.361
AUD/JPY買い77.046売り77.201
夜中に利確

2 件のコメント:

  1. ゆっくりですが円高になってきてますね。
    中国株も安くなっています。
    日本では報道されていませんが、
    イタリアかなりやばいのでしょうか

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  2. TXIさん、こんにちは
    PIGSの国々は、とってもやばそうです。
    ユーロ圏になる前に、何度も借金を踏み倒した国なので、この体質は変わらないと思います。
    ユーロになって、借金がしやすくなったので、身の丈以上に借金して首が回らない状態です。
    ユーロ圏では共通通貨なので、デフォルトしてインフレ(通貨安)政策で立て直せません。
    ひと儲けをたくらんだ各国のファンドが貸し込んでいますので、デフォルトにも出来ず、お札を一杯刷って穴埋めするしかありません。
    被害をこうむるのは、ドイツのような黒字国です。
    もしかすると、先にドイツが逃げ出して、ユーロ崩壊も考えられます。

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