2011年5月8日日曜日

何故に浜岡だけ停止か

ある女子大教授の つぶやきさんのブログで”浜岡原発の停止パフォーマンス宣言”についての、理由がありましたので、引用させていただきます。
http://iiaoki.jugem.jp/?eid=3994#sequel
何故に浜岡だけ停止か
唐突な決定を許すか
37回G8サミットは5月26日と27日に、フランスのドービルで開催される。この会議へのお土産として、福島原発非難をかわす目的で経産省の役人が提案したのが、浜岡原発の停止だ。
管首相はこの案に飛びついただけの事だ。「国民の皆様に重要なお知らせがあります」とか切りだして、如何にも自分でリーダーシップをとっているかのようなパフォーマンスが透けて見える。
   

  中部電力の浜岡原発は確かに、過去様々なトラブルを続出してきている。すでに廃炉になっているが、200111月に、緊急炉心冷却装置の試験中に、原子炉と熱交換器を結ぶ配管が破断して、原子炉溶融の一歩手前までいった。さらに、この時に、原子炉本体を納めている圧力容器の底から水漏れまでしていたことが分かった。

  
全国17か所に原子炉54があり、現在稼働中の炉はその半数程度であるが、地震と津波の危険にあるかどうかを問えば、すべてあると言える。首相が言うような、東海地震の起きる可能性は、地震学者の予想によれば、311の宮城県沖よりも、はるかに高かったはずだ。地震学者の予想もできなかった事を首相が軽々に30年以内に87%の確率で起こるなどと、唐突に言うべきではない。

  原子炉を停止しても福島原発のように、事故を起こす事が証明された。地震で自動停止したが、電源がすべて落ちて冷却システムが機能しなかったからだ。浜岡原発を停止したとしても、安全対策が十分に取られていなければ、大地震に対する防御は不十分なのだ。だから、サミットへ向けた見え透いたパフォーマンスと言われるのだ。

   いずれにしても、中電は上場企業の株式会社であり、株主に対する重い経営責任を負っているのだ。首相からの要請があったからと言って、はいそうですかとは軽々には応じることは難しい立場にあるはずだ。浜岡だけ停めて、他は許すと言う不合理な言いがかりを、やすやすと認めては株主から別の訴訟を起こされかねない。
 中部電力は、要請を受けて臨時役員会で話し合ったようですが、すぐには、意思決定は出来ず。結果は先送りのようです。
 マスコミで大きく報道した割には、パフォーマンスで終わりそうな状態。
 原発を停止すると、赤字になると言っていますが、原発にない国より高い電気料金は何を意味するのか、これほどの円高で利益が出せない体質も大いに問題があると思います。

2 件のコメント:

  1. >原子炉を停止しても福島原発のように、事故を起こす事が証明された。
    ここは納得しますが
    >地震で自動停止したが、電源がすべて落ちて冷却システムが機能しなかったからだ。
    は、間違っていると思われます。
    青山繁晴氏が「私が撮った原発内部映像」
    http://www.youtube.com/watch?v=Z1IpbsEGUEY
    を見ると福島第1原発は、津波で冷却関連が全滅状態です。
    こんな映像がもっと早く出ていたら管総理の原発視察は何を見ていたんだと
    さらに【青山繁晴】原子力安全・保安院の実態
    http://www.youtube.com/watch?V=OCjQSWwE6cM&feature=related
    を見ると、いやになりますね。

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  2. TXIさん、こんにちは
    中電は浜岡を止めるようですが、政府とどのような条件決めを行ったのか?興味があります。
    今回の事故で日本国民がわかったことは、原発は日本のような地震国では、まったく安全でないと言うことですね。

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