2010年4月27日火曜日

国レベルの振り込め詐欺!(爆)世界の笑い物?

まずは、2つのニュース!
日本の排出枠代金が不明に ウクライナに調査要求
 【モスクワ共同】京都議定書の温室効果ガス排出削減義務を単独で達成できない日本が昨年、ウクライナから余剰排出枠を購入する際に払った代金が、同国で行方不明になったことが25日までに判明した。代金は環境投資に充てる契約になっており、日本はウクライナに調査を要求した。
 日本はウクライナを含む外国との排出枠取引に際し、カネで解決を図ったとの批判を避けるため、売却代金の使途を環境投資に限定する「グリーン投資スキーム(GIS)」を適用してきた。しかしGISは環境投資の手続きや監視などに関する国際規定がなく、不適正な資金流用のリスクを抱えている実態が浮き彫りになった。
 関係者によると、不明となっているのは日本が昨年、ウクライナの排出枠1500万トンの購入で払った代金で、およそ200億円相当とみられる。ウクライナ側は入金を確認したが、今年2月の政権交代後、特別口座に預けるはずの代金がなくなっていたことを明らかにした。
 ウクライナ環境投資庁のオルレンコ長官は「ウクライナは合意をすべて履行する」と強調。日本とは今年も同様の排出枠取引を行う契約になっており、5月までに問題を解決し、取引を続けたいとの意向を示した。
 前政権の時に、決められていた内容で支払った後、お金が行方不明に。
日本がウクライナの排出枠を購入、環境技術移転も合意
2009 03 19 00:25 JST[東京 18日 ロイターの記事]一部抜粋
 日本とウクライナは18日、京都議定書に基づく排出量取引に関する購入契約に締結した。購入するのはウクライナの排出枠計3000万トンで、日本が外国政府から排出枠を調達するのは初めて。
 日本政府は他の東欧の1カ国との数千万トン規模の取引について4月にも最終合意したい意向。日本からの環境技術移転を促進するための取り組みについても合意した。以下続く

 私は、排出量取引については、とっても懐疑的です。地球温暖化との関連性もまだ怪しそうな中、取引だけが進められています。
 問題はそれだけでなく、排出量をいくら取り引きしても、売り買いが繰り返されるだけで、全体の排出量は減らないではないかとの指摘もあります。
 また、排出権の取引が金融化を招き、第二のサブプライムローン問題のようにならないかとの懸念も根強い。これについては、実際に取引が始まることで「排出権」という名の新たな金融商品が生まれることは事実で、それは株式や債券と同様に金融商品化することで、市場が排出権の適正値を決めるようになることは、政府などが一方的にそれを決めるよりもましではありますが、また欧米の錬金術ビジネスで損をするのは、とってもだまされやすい日本のお役人と政治家、そして損するのは日本国民です。
 しかし世界全体で2020年までに最低でも25%、2050年までに80%の温室効果ガスを削減できなければ、それよりも遙かに重いコストが人類にのし掛かる可能性を指摘したスターン報告、日本としては排出権取引などと姑息な手段をやっているより、そのお金で電気自動車のインフラとか、安全な原子力(安全な物は存在しないでしょうけど)に国を挙げて投資しなほうが良い。
 排出量の削減はもはや世界的な潮流であり人類共通の課題でありますが、それを前提に、うまい金儲けとしてEUは既に排出量市場の整備を進め、世界で主導権を確立しつつある。オバマ政権下の米国や豪州、隣国の韓国も続々と制度の導入に向けて準備を始めている。 
 日本がこれまで苦労して蓄積してきた高い省エネ技術の優位性さえ食い物にされてしまいますので、政府は既得権益争いを辞めてもっと頭を使ってほしい物です。
 行方不明になった、ウクライナの200億円は前政権が持ち逃げしたようなので、まったく環境には使われない、現ウクライナ政府は残り1500万トン分のお金は欲しいので、政府交渉は行われると思いますが、まるで振り込め詐欺のような結末、世界の笑い物になっているのでは・・・・・

今日のイベント
10:30   2010年第1四半期  オーストラリア  生産者物価指数(PPI)(前年比)
15:00   5  ドイツ  GFK消費者信頼感調査
17:30   3  香港  貿易収支
22:00   2  米国  S&Pケースシラー住宅価格(20都市・前年比)
23:00   4  米国  コンファレンスボード消費者信頼感指数   

FX投資
AUD/JPY10枚買い87.419売り87.465

AUD/JPY10枚買い87.350売り87.480
AUD/JPY10枚買い87.495売り87.596
AUD/JPY10枚買い87.326売り87.383
AUD/JPY10枚買い87.250売り87.325

2 件のコメント:

  1. 排出権枠の運営は日本の官僚レベルでは対応できないですね。
    民間なら可能かと言うとこれも期待ができないと思います。

    それよりも前から気になっているのが「日本の環境技術のレベルの高さ」です。
    マスコミや評論家のレベルでは、高い技術力があれば世界中から技術を買ってもらえると思っているようです。
    日本の環境技術はいったいどれくらいで売れるのでしょうか
    それより買ってくれるとこがあるのでしょうか

    具体的な技術内容とそれをどのくらいの技術料金で提供できるのか 
    暇があったら調べ見みてください。

    個人的には携帯電話と同じでガラパゴス技術だと思っています。
    たどる道のりも同じようなのでは・・・

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  2. TXIさんこんにちは
    日本の環境技術は売り物になると思います。
    まずは、車が一番ではないでしょうか。
    他にもありそうですが、どう売るのか調べてみます。

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