2010年12月19日日曜日

図書類の漫画規制条例成立:思考停止のおバカな老都知事

 都青少年健全育成条例改正案:成立 石原知事、自著「間違い」 規制の意義強調
 ◇「いかなる書物も子供を犯罪に教唆することはない」
 過激な性描写がある漫画の販売規制を強化する東京都の改正青少年健全育成条例に関連し、石原慎太郎知事は17日の定例記者会見で、72年発行の自著「真実の性教育」(光文社)に「いかなる書物も子供を犯罪や非行に教唆することはない」などと記述していたことを指摘され、「そのころ私は間違っていた」と述べた。「変態を是認するような本は、あのころあまりなかった」と釈明し、条例改正の正当性を強調した。
 石原知事は、規制対象となる性的な漫画について「世の中に変態ってやっぱりいるからね、気の毒な人でDNAが狂ってて。子供にさらさないように処置しただけ」と述べた。
 また、中年男性の少女愛を描いたナボコフの小説「ロリータ」(55年)を例に挙げ、「当時ショッキングだったけど、あの程度なら叙述の美しさもある」とし、少女強姦(ごうかん)などを描いた現代の漫画に対しては「害がある」と批判した。【真野森作】

 ついでに、 猪瀬直樹東京都副知事の「ツイッター(Twitter)」での発言で炎上している。
 手塚治虫の”火の鳥”で近親相姦の描写は規制にひっかるのか?の質問で、「傑作は全く問題ない」発言。
 都の青少年健全育成条例の改正案の成立に関して、どんなマンガの表現が規制にかかるのか質問されると、「傑作であれば、条例なんてないも同然だから、文句があるなら傑作を書いてみろ」と言い放った・・・。
 ネットでは「副知事が問題を一切理解してない!」などとバッシングが拡大しているようです。
問題視された「火の鳥・望郷編」
しかし、角川版では、原作から削除されている項目があります。
人肉食のエピソード
 惑星に移住したロミ。育児はロボットに任せ冬眠。やがて成長したわが子と交わるが、生まれるのは男子ばかりで絶滅の危機。子 ( ?) らは「ロミに女の子が生まれないのは動物を食べないからだ」と言い、役立たずの末弟の肉を食べさせようとする。
 そのエピソードがカット。なぜロミが絶望し、再び冬眠装置に逃避したのか、全くわからなくなってしまった。
 再冬眠の最中のロミと火の鳥との会話シーンもカット。
 ここでロミは息子 ( ?) と異星人女性とを交わらせる苦肉の策に同意する。この苦渋の決断があってこそ、のはずだが、カットされているため、ロミが目覚めた時に目の前に広がる農園そして星の繁栄がなぜなのか判りにくくなってしまっています。)

 まだ、ありますが、出版業界も原作をカットしたりして、意図が伝わらなくなっています。
 これが、もっと顕著になるのか?
 傑作かどうかは、出版されてから読者が決めるもの、都知事や都議会議員が決めるのではないはず。
 作品は作者の手を離れて世に出た瞬間から作者だけのものではなくなる。読者や視聴者との対話、で作品は洗練もされうるし、受け入れられもするはずです。
 そう言った世の中の動きに、行政が入り込む余地はありません。
 事の重さを東京都議会は自覚すべきです。
 1年もかけて、物議を醸し続けた都青少年健全育成条例の改正案がきのう可決、成立させた。
 有害図書の指定制度が十分機能しているにもかかわらず、漫画やアニメ、ゲームの過激な性描写への規制を広げることになります。
 なんとかく”有川浩の「図書館戦争」”ぽくなってきましたね・・・有川さんの本、好きです!

 18歳未満のキャラクターを示す「非実在青少年」という不可思議な文言は削除されたが、規制対象がよりあいまいになってしまった。
 作家や出版社への萎縮効果は絶大で、角川のような原作からカットが続出するかもしれません。
 今回の改正論議が一貫して行政主導で進んだことから、摘発強化に重点が置かれたようです。
 条例を所管する都の青少年・治安対策本部は警察幹部OBがトップを務め、警察庁出向者もいる。←これが本音か!!
カルロスさんのコメントを引用追加(2010/12/19 17:06)
>その警察出向者は鹿児島で冤罪事件を起こした県警本部長す
よ。笑えますね。ナチスニッポン万歳!
 都知事は図書類の漫画規制条例を通して得意になっているが、石原さんの時代とは違って今の中高生は書店やコンビニでエロ漫画を買うようなアホな生徒はいません。
 携帯漫画サイトでいくらでも買えるし交換できます。
 知らないのは中高年の役人だけですね・・・アホだ!。

 電子貸本
こんなサイトは山ほどある。今はOLが最大の顧客らしいが、この規制で高校生や中学生も最大の顧客になりそうだ。

5 件のコメント:

  1. >条例を所管する都の青少年・治安対策本部は警察幹部OBがトップを務め、警察庁出向者もいる。←これが本音か!!

    条例の内容を見れば、これしかありません。ミエミエです。

    この件では、石原都知事も猪瀬副知事も説得力のある説明ができないのも当然です。

    この条例のためにどだけ予算がつくのでしょうね。当然、都民にはわかないようになっていると思いますが。。。

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  2. 「田原総一郎が斬る!”河村ナゴヤ”を生討論」の録画予約してませんでした。4時から30分くらいは見ましたが・・・

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  3. その警察出向者は鹿児島で冤罪事件を起こした県警本部長すよ。笑えますね。ナチスニッポン万歳!

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  4. カルロスさん、こんにちは
    そうだったんですか!衝撃的だったので、本文にカルロスさんのコメントを転載させていただきました。

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  5. ああ、もしかすると出向者じゃなく、本部のトップかも・・・

    元鹿児島県警本部長 藤山雄治
    志布志事件で責任逃れをして、今やナチス石原の元でヒムラーのようなことをしている人物なんすけど

    でも尖閣事件で、タカ派の石原も藤山も安泰っすよ
    どんなに障害者とかイビッても

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